2009年01月30日

ゲットオモロイ話

父はけっこう有名な企業の管理職。
しかし技術屋あがりな為、社内ではもっぱら作業着を着用。

仕事の合間にものんびりするのが苦手な性格なので、
社内のトイレのドアが壊れてたら直したり、
汚れたガラスを拭いて回ったりしてるらしい。

今の時期、新入社員が入って来るのだが
エリート意識の強い奴らは、作業着でウロウロしてる父に対して
「邪魔だよオッサン」とかわざとゴミ捨てて「拾っとけよ」とか
すごく態度が横柄らしい。

「そういう奴が、上司と廊下を歩いて来た時が見物なんだよ。
 新入りが『またこの薄汚いオッサンが』みたいな目で見てる前で
 そいつの上司(課長〜部長クラス)が当時10代の私をナンパしてきた時のこと。彼は30代。

見た目は元イケメンの面影ありで
昔のトレンディー俳優のような爽やかさ。

すると優先席に座っていた老夫婦の片方(おじいさん)が席を譲ってくれ
た。私も最初は遠慮したが

「わしは健康だけどアンタ具合悪そうだし、
優先席はジジババの為だけのもんじゃないよ」

と言って下さったし、おばあさんのほうも勧めて下さったので
座らせてもらった。貧血が回復したら立つか移動しようと思いながら。

で、しばらく座っていたら、とある停車駅でおばちゃん二人が乗ってきた。

そのおばちゃん、暫く席を探して車内をうろついていたが、生憎満席だった
らしくドアの方に戻ってきた。そしてドア付近に立ったまま喋り出したのだが
その内容が丸聞こえ。

「あの子老人立たせて座ってるわよ」
「私たちだって立ってるのにねぇ」
「これだから最近の若い子は……」

と完全に私に文句を言っている。

なんかいたたまれなくなって立とうとするも、まだ具合が悪くて
立てそうにない。私の様子に気付いたおばあさんが
「いいのよ気にしないで」と言って下さるものの肩身の狭い
思いをしてたら、おじいさんがキレた。

 おじいさんはそのおばちゃん二人に歩み寄って行って

「確かにあの子は若いが、具合が悪いからわしが席を譲ったんだ。
 あんたら見た所座らなきゃいけないようなトシでも身体でも
 ないだろうが。悪口言ってる暇があったら少し他人のこと
 考えたらどうだ」

と穏やかだが説得力のある口調で窘めた。

おばちゃん二人、最初は呆然とおじいさんを見ていたが、
結局コソコソと車両を移っていった。

戻ってきたおじいさんは、私に
「あんなの気にする必要ないからね」と朗らかに笑っていた。

こんな人と結婚できたおばあさんは幸せだと思った。

「俺は料理のプロだから、まずいものははっきり言うぞ」
とファミレス勤務だった元彼。

作るもの全てにちケチをつけてくる。

そんな彼に、既製品、彼母の手料理、料理学校の先生の料理、
彼氏が作った料理を器だけ変えてだしたもの、
を何も言わず出してみた。

全てまずいと言われた。

文句言いたいだけなんだ、ストレス貯まってんだね自称プロは。
とネタばらしついでに言ったら、切れて襲いかかってきた。
あらかじめ持ってた出刃を見せてみた。
青ざめて後ずさったので皿洗いをしてから帰った。
 とか、俺に平身低頭なワケ。
 その様子を見て、新入りのヤツら、もう目まん丸にしてビックリしてるわけよ。
 俺もここぞとばかりに偉そうに

 『おう××(課長〜部長)、また麻雀教えてやるからな』

 とか言うわけ。

 『いやぁ○○専務はお強いから〜お手柔らかに願いますよう〜』

 なんて言ってる後ろで、俺にゴミ拾わせた若造は
 もう顔面蒼白でガクガクブルブルだよ、面白いのなんの」

恋人とコンビニへ行ってカップラーメン買った時の話。

会計の時に「お箸はいりません」って言おうとしたら、
何をどう間違えたのか

「お、おうちにお箸あるから大丈夫!」

と言ってしまった。

店員がもの凄い勢いで「んブッ!!」って
鼻水吹き出してから間違いに気付いた。

恋人は

「そうだな、お箸は家にあるもんな」

と半笑い。

店員はよっぽどツボにハマッたらしく
私が店を出るまでプルプルしてた。

家に帰ってラーメン食べようとしたら割り箸が五本も入ってた。
二人でコントみたいにブーッて吹き出した

俺もコンビにでから揚げ頼んだとき、

「家で食べるんで、から揚げ君レッド下さい。」

っていってしまった。


薬学修士2年の頃。

ある時、ダイエット食品の勧誘の電話が来た。

生活スタイルを変えず、食事量も減らさずに
ダイエットできるという「海洋酵素」が含まれた
健康食品を買えという内容。

ありがちな、「抽選であなたがモニターとして選ばれました。」
「今なら100万円のところを30万円で提供できます。」
といった感じ。

いかに素晴らしいものか語りまくり、買わなきゃ損だと
えげつない言葉で煽ってくる。

しばらく話を聞いた後、

「素晴らしいものだと言いますが、
それを裏付けるデータがありますか?」

「酵素ですよね。
てことは生化学学会や酵素学会に発表されたので?」

「服用後のカスケードについて、作用機序は?」

「受容体の名前は?拮抗作用は?」

「論文は?何由来の系統か?」

と、あくまでもゆっくり専門用語満載で聞いた。

その途端、今までの居丈高な口調から一転し、

「専門の方ですか?すみません…私は営業なのでちょっと…」

と言って一方的に電話を切られた。
posted by イタイ過去 at 14:43| Comment(62) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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